過去2回の禁煙では、自費で購入したニコチンパッチと、いわゆる根性禁煙でチャレンジしたのですが、今回は楽に禁煙ができかつ成功率も高いと評判の禁煙外来で人生3回目の禁煙に挑戦することにしました。
「喫煙自体が病気である(?)」との考えからか、2006年より禁煙外来が保険適用となり1~3割の自己負担で、医師による禁煙プログラムを受けることができるようになりました。具体的にどのような禁煙支援を受けることができるのでしょうか?
喫煙依存症は病気?
タバコをやめたくても(ココ重要!)やめられない喫煙者に対する禁煙支援策として、1990年頃から病院で医師の助けを借りながら喫煙を離脱することができる禁煙外来を併設する医療機関が増えてきました。
当時は当然自費の自由診療扱いだったわけですが、2006年4月から禁煙支援を行う禁煙外来が健康保険の適用対象となりました(一定の基準あり)。
タバコ自体はもちろん禁止薬物でも何でもないわけですが、
ということなのでしょう。
禁煙外来の仕組み
・(平均喫煙本数/1日 × 喫煙年数)が200以上
ただし、35歳未満は上記数値以下でもOK
・すぐに禁煙を開始したいと決心している
・禁煙治療を受けることを文書で同意
かつ
以上の条件を満たしている人が保険の適用対象となります。
一度禁煙外来に通ったにも関わらず禁煙に失敗した人でも、一年以上経過していれば再チャレンジすることが可能になっています。
ちなみに、気になる判定テストですが、全部で10項目。タバコをやめたい意思はあるにも関わらず思わず吸ってしまうという、タバコに対する依存度を判定します。禁煙外来を使ってでも禁煙したいと考えている人ならクリアできる内容だと思います。
問題は2番目の
「(平均喫煙本数/1日 × 喫煙年数)が200以上」
ですが、私のような「ベテランのヘビースモーカー」ならまだしも、喫煙歴10年前後の「ひよっこスモーカー」にも門戸を開くために、35歳以下の人に対してはこの条件は撤廃されたようです。手遅れになる前にタバコの依存症から脱却できればそれがベストですよね。
禁煙外来の禁煙支援プログラムのスケジュールは
禁煙プログラム全体の期間としては12週が標準期間となっています。この12週の間に、合計5回通院して、
→後の回でも触れますが、医師が必要と判断した場合は、禁煙補助薬としてチャンピックスかニコチンパッチが処方されます。
・禁煙プログラムの効果測定
→ちゃんと真面目に禁煙しているかチェックされます
→呼気中の一酸化炭素濃度を計測されますので、嘘は通用しません!
・ニコチンの離脱症状や補助薬の副作用の相談
→話をちゃんと聞いてくれる専門家の存在は大きい!また、後の回で詳しくお話する予定ですが、禁煙補助薬の深刻な副作用が現れた際に医師がいないとかなり不安です。
以上のような禁煙支援プログラムを受けることができます。
12週の禁煙プログラムを見事完走できた場合の禁煙成功率ははなんと破格の50%!
気になる禁煙外来の費用は?
上記の12週の禁煙支援プログラムの自己負担額は、処方される補助薬の種類や副作用等の対応により若干の値段の差はありますが、
となっています。
1箱400円のタバコを1日1箱平均で吸っている人なら、2か月目からは黒字になる計算です。
禁煙できなければこれが丸損になり、かつ親身に相談に乗ってくれた医師にも申し訳ないことになります。実はこういう足枷も禁煙のモチベーションの維持に繋がっているのかもしれません。
私が思う禁煙外来のメリットとは
自己流の「根性禁煙」で過去2回禁煙に失敗してきた私が感じる禁煙外来のメリットは、
・ニコチン離脱症状への対応を専門医に相談することができる
ことでしょうか。
禁煙とは「ニコチン依存症からの離脱」です。自分の意思の力だけで離脱できれば何の問題もないのですが、それが難しいことは「禁煙を試みて失敗したことのある方」ならよくお分かりかと思います。
強い依存性を持つニコチンという薬物から離脱しようというわけですから、当然強烈な離脱症状が襲ってきます。不安や葛藤があって当然です。
特に意思の弱さにかけては自信がある私(笑)は、合理的なシステムに従って「楽に(?)」禁煙に導いてくれる禁煙外来の仕組みはとても魅力的なものでした。
費用面も、健康保険を適用すれば「2か月目からは黒字になる」こともハードルが下がりますよね。2か月もたなければ大損ですが…。
次回は、いよいよ意を決して禁煙外来の門をくぐります!
(続く)
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