明日2014年10月12日、「電王戦タッグマッチ2014FINAL ROUND」が行われます。1st ROUNDはABブロック共、所要で視聴できなかったため、とても楽しみです。明日は珍しく終日何の予定もありませんので、1日中将棋三昧を楽しみたいと思います。
電王戦ってなあに?
ニコニコ動画のドワンゴさんと、お硬いイメージの日本将棋連盟が主催している将棋イベントです。「人間 vs コンピュータ」の真剣勝負が基本路線の企画ですが、今回は番外編で、人間とコンピュータがペアを組み、トーナメント戦を行います。
過去の電王戦は?
第1回電王戦
2012年1月14日、(故)米長邦雄永世棋聖と、当時の最強コンピュータソフト「ボンクラーズ」の対局が行われました。
結果は、113手で「ボンクラーズ」の勝ち。既に引退されていたとはいえ、かつて名人に就位されたこともある将棋界の重鎮が、コンピュータソフトに敗れたことは衝撃的でした。
また、米長永世棋聖が初手6二玉という「奇手」を採用されたのも印象的な対局でした。
第2回電王戦
2013年3月から4月にかけて、現役のプロ棋士5人と、前年度の世界コンピュータ将棋選手権上位入賞ソフト5本との五番勝負が行われました。
結果は、3勝1敗1持将棋でコンピュータソフトの圧勝。当時バリバリのA級棋士で、羽生さんと名人戦を戦ったこともある三浦八段が、「力負け」とも言える内容で負けてしまったことで、コンピュータソフトの強さが再認識されました。
第3回電王戦
2014年3月から4月にかけて、前回同様現役のプロ棋士5人と、予選を勝ち抜いたコンピュータソフト5本との五番勝負が行われました。
前回の「コンピュータソフト圧勝」を受けて、対戦ソフトの事前貸し出しを必須とし、提出後のソフトの改良を禁止するなどの「人間有利」の新ルールを採用。「事前研究ができるなら、さすがにプロ棋士が勝つだろう」との下馬評でしたが…。
結果は、4勝1敗でまたしてもコンピュータソフトの完勝でした…。将棋の内容よりも、安倍総理の振り駒や、ゴージャスな対局場、ロボットアームの「電王手君」など、盤外演出が印象的という、将棋ファンとしては少し寂しい結果になってしまいました。
で、今回の「電王戦タッグマッチ」は?
来年開催予定の第4回電王戦からは、従来の「プロ棋士 vs コンピュータソフト」の対抗戦で行われますが、再来年の第5回電王戦からは「人間 vs コンピュータ」の対抗戦ではなく、コンピュータソフトとペアを組んだプロ棋士同士の対局になるとのことです。ドワンゴさんが、竜王戦・名人戦に次ぐ対局料を用意するらしいです。巨大棋戦です。
ルール等の詳細情報はまだ発表されていませんが、今回のイベントは来年の本戦に向けてのテストマッチの意味合いがあるのだろうと思います。
個人的には、人間 vs コンピュータの「がちんこ勝負」のほうが面白いような気がしますが、そこは盛り上げ上手のドワンゴさんのこと、魅力的なイベントに仕上げてくれることでしょう。明日が楽しみです。
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