システム管理のお仕事と趣味を仕事にしてしまった私

1989年に初めてのパソコンPC 9801 RX21を手にしてから、ほぼ毎日パソコンを触り続けてきました。初めは何をしていいのかもわからず、同時に購入した一太郎ver4(四太郎ってやつです)で無意味な文章を打って、無意味に色や文字の大きさを変えて、無意味にドットインパクトプリンタでジャギジャギなモノクロ文書を出力してドヤ顔。もしもタイムトンネルがあるなら、当時の私に言ってやりたいです「そんなことしてると、ろくな大人になれないよ!」と。

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いつの間にやら25年、趣味のパソコンが仕事に

あれから25年、いつの間にやら「パソコンに詳しい便利な奴」というレッテルを張られ、いつの間にやら「パソコンのインストラクターバイト」のチーフになり、いつの間にやらIT企業に就職してしまいました。その後、某大手家電メーカーのサポートカウンター責任者、某零細ISPのコールセンター長兼ネットワーク管理者などを経て、現在非IT企業のシステム管理部の責任者をしています。

「趣味を仕事にする」ことには、色々な考え方があると思います。辛い、甘い、線引きが難しい、などなど。私に関していえば、「ドッグイヤー(犬の寿命が人間の七分の一であることから、七倍の速さで時間が流れている例え)」の業界ゆえ、振り返る間もなくあっという間に時が過ぎた感じがしています。

システム管理者というお仕事

システム管理という仕事は、パソコンやサーバ、通信機器などの機械を正しく設定し、安定した運用を目指すというテクニカルな部分が重要です。しかし、決して忘れてはいけないことは、システムはあくまで道具であって、使っているのは人間だということです。

ログを見れば過去のイベントを、ミリ秒単位で正確に特定できるシステム君と違って、我々人間は愛すべきカオスの中で生きています。

強面のシステム管理者が突然現れて、
「おとついの17:29.14.21に何をクリックしましたか!」
とか言われても、訳わからんわけです。
「あなたが犯人ですね!証拠(ログ)は上がってるんだ!田舎の母ちゃん泣いてるぞ!カツ丼食うか!」
もはや怒りしかわきませんよね。カツ丼はありがたくいただきますけどね。

さすがにこんな横暴なシステム管理者はいないと思いますが、何千行ものログを追った直後にユーザさんに裏取りのヒアリングを行うと、原因を特定できた高揚感も手伝って、似たような状況になってしまうこともあります。「システム障害を憎んで、人を憎まず」、サポートをする側も受ける側も感情を持った人間ですから、気持ちよくやり取りをしたいなと常々思います。

今日のまとめ

いつのまにやら25年
使ってもらってなんぼのシステム
どうせ使うなら
気持ちよく使ってもらいたいなあ

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