息子:「今度こそ負けへんぞ!リベンジじゃ!」
父:「どこからでもかかってきなさい!返り討ちにしてくれるわ!」
お願いします、バチバチバチ、ボコボコボコ。
息子:「負けました…」
父:「お主も腕を上げたのう、じゃがまだまだ踏み込みが甘い!」
時代劇ごっこではなく、将棋のお話です。
嬉々として詰将棋に挑む息子
小学2年生の次男、まだ将棋の駒の動かし方をようやく覚えた程度なのですが、私に負かされても負かされても「勝負」を挑んできてくれます。手合は6枚落ち(飛車・角・桂・香落ち)なのですが、かなり強くなってきました。10枚落ち(飛車・角・桂・香・金・銀落ち)では私が瞬殺されます。
敵陣の弱い所に戦力を集中させて、大駒で敵陣突発を図ることはできるようになってきました。後は、玉の寄せ方と自陣の簡単な守りを覚えれば、6枚落ちも卒業です。
先日、一手詰めの詰将棋を50問ほど並べると、嬉々として解いていました。やはり、将棋は相手玉を詰ませる瞬間が一番楽しいですよね。じっくり考えさせれば、簡単な三手詰めなら解いてくれます。
美濃囲い、高美濃、銀冠の囲い方を教えると、目を輝かせて
「銀冠、格好いい!」
中々いいセンスです。私が敗れ去る日も近いことでしょう。
親から子へ伝えられる将棋の魅力
私も小学生の頃、父に将棋を教えてもらい、何度も挑戦しましたが中々勝てなかった記憶があります。嫁さんのお父さん(76歳アマ三段)にはまだ一度も勝てません…。
私も、アマ初段を自称(笑)しているのですが、盤と駒さえあれば世代を越えて「勝負」できるのが将棋のいいところですよね。棋力の違う相手とでも、上手に駒を落としてもらえば対等な勝負が楽しめます。正に、盤上の格闘技です。
日本で将棋が指されるようになったのは、平安時代の頃らしいですが、それから今までどれほどの名(迷)勝負が繰り広げられてきたことでしょう。江戸時代の将棋指し伊藤看寿の詰将棋「煙詰」などは、最早芸術作品といってもいいでしょう。
7手詰め以上になると頭がオーバーヒートする私には、自力でその芸術性を味わえる棋力はありませんが…。
幸いにも、我が子たちが将棋に興味を持ってくれましたので、先達から教わった将棋の魅力を、余すことなく伝えていきたいと思っています。そのためには、簡単に越えられる壁であってはいかんのです。精進せねば!
将棋漫画を読んで強くなった気分になっているようじゃ駄目ですね…。
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