前回までのあらすじ
骨折治療の天敵その1~真夏の暑さ~
4年前の中足骨剥離骨折の際には、「良しというまで、怪我した足には一切体重を乗せたら駄目!」という過酷な指導をいただいておりましたが、今回は「かかとだけなら、少しは体重乗せてもOK!」ということで、松葉づえ1本からのスタートになりました。
「1本よりも2本の方が歩きやすいんじゃないの?」と思われた方、とんでもありません!2本松葉の歩きづらさは尋常ではありません。慣れていないうちは、10歩進むごとに少し休憩、普段10分で行ける距離でも20分はかかります。両脇にかかえた松葉づえで「引っ掻くように」進むため、怪我をしていない方の足もうまく使えません。全身筋肉痛になること間違いなしです。
これが1本取れるだけで、ずいぶん楽になります。怪我をしていない足は通常通り使えますし、松葉づえは歩行の補助的な役割になります。正に、「転ばぬ先の杖」になります。
今回は、ここからのスタートですので精神的にも肉体的にもかなり楽です。
が、やはり暑い!
また転んでしまったり、おかしな方向に体重がかかってしまい骨折片が変移してしまうと、シーネ固定から本格的なギプス固定に格上げ(?)されたり、最悪の場合は手術での修復が必要になる可能性もあります。慎重に慎重に歩みを進めます。やはり、汗がしたたり落ちます。
真夏の暑さは、骨折の天敵の王様やぁ〜
骨折治療の天敵その2~急襲するゲリラ豪雨~
暑さの次に大変なのが、「ゲリラ豪雨」です。
トンネルを抜けるとそこはゲリラ豪雨だった。
ってことになると、それはそれは大変です。一応雨対策として、ビニール袋を複数持ち歩いておりまして、「いざ雨!」となるとシーネを固定している包帯の上から被せて浸水を防ぐ作戦を持ってはおります。
が、滝のような豪雨には全くもって無力です。
雨を吸ってしまうと、包帯もシーネも無茶苦茶重たくなります。慌ててタクシーを止めようと右手を上げた私の側を、
大型トラックがドロをはねて通り過ぎて行きました…。
道路脇に留まるのは危険です。急遽近くのお店の軒先をお借りして、雨が通り過ぎるのを待つことにします。
が、止みゃあしません!この豪雨!
ゲリラ部隊は急襲の後、更に現地展開する作戦のようです。恨めしそうに見上げた夏の空にかすかな虹が架かったのは、かれこれ1時間後のことでした…。
気象庁がこの夏満を持して投入した「高解像度降水ナウキャスト」、250m四方の精度で30分先の降雨が予想できる優れものです。スマホからもアクセスできますので、外出の前には念のため確認しておいた方がよさそうです。夏の天気は急変しますから、要注意です。
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