再び液晶の挙動がおかしくなったASUSの7インチタブレットMemoPad HD7 ME173ですが、
修理するにせよ新たな機種を購入するにせよ、バックアップは必要です。何をどんな方法でバックアップするのがベストか?今回は、完全に動作不良になる前にバックアップの目的と方法について考えてみました。
目次
バックアップで何を目指すのか?
一言にバックアップといっても、復元時にどのような状態を目指すのかによって、方法も変わってくるわけですが、方法としては大きく分けて2種類、
になります。
ここでは、一般的なバックアップの方法について、慣れ親しんだWindows機との比較で考えてみたいと思います。
A.完全バックアップ(イメージ化)
Windowsでは、Norton Ghostというソフトが有名でしたが、Vista以降はOSの標準機能で実現可能です。いわゆるクローンを作る感じですね。
Androidでは、残念ながらできません(できないと思います…)。近いところでは、「Android SDK」を使う方法や、「Titanium Backup」を使う方法、「Helium」を使う方法などがありますが、完全ではありません。ただし、「Titanium Backup」はroot権限(管理者権限)が必要になりますが、現在日本で一般的に販売されているAndroid機でroot権限が解放されている機種はほとんどありません。
B.必要な部分だけバックアップ
B-1.ユーザ作成データのバックアップ
いわゆる一般的なバックアップです。
windowsなら「My Documents」や「デスクトップ」などのユーザフォルダを対象に、外付けデバイスやDVD-ROMなどにコピーしていきます。
Androidでは、USBケーブルでPCに接続し、目ぼしいフォルダをPCにコピーする方法が一般的だと思います。Windowsと違って、フォルダ構造がよくわからないものも多いのですが、取りあえずコピーできるものは手当たり次第コピーしてしまって、後から必要なデータを漁ればいいかと思います…。
B-2.アプリケーション本体のバックアップ
Windowsでは、完全な方法は見当たりません(と思います…)。アプリによっては、「Program Files」下の該当フォルダを丸コピーすることで動作するものもありますが、レジストリーを使っているアプリでは動作しないことの方が一般的です。基本、新環境下でアプリのインストールを行う必要があります。著作権的にもこの方法が妥当です。
Androidでも基本的な考え方は同じです。ただし、アプリがapkファイルにパッケージされていますので扱い方は簡単です。また、インストールしたアプリはGoogleアカウントに紐づいていますので、Playストアから一括して再インストールが可能です。
また、Android標準の「バックアップ・リストア機能」を使うと「ある程度」は自動でインストールされます。
B-3.アプリケーションの設定やデータのバックアップ
Windowsでは、基本的にアプリごとに用意されたエクスポート機能を使うしか方法がありません(と思います…)。ただし、アプリによっては「プロファイル」を丸ごとコピーしたり、「データ保存フォルダ」を丸ごとコピーしたりする方法が使えたりします。しかし、あくまで「アプリごと」に個別に対応していく必要があります。
Androidでも基本的な考え方は同じです。ただし、前述の「Android SDK」を使う方法や、「Titanium Backup」を使う方法(要root権限)、「Helium」を使う方法などで、ある程度一括して処理することが可能です。
また、メーカーが独自にバックアップ用のアプリをバンドルしているケースもあります。ASUSでは、「アプリのバックアップ」というツールがあり、root権限不要でアプリケーション本体および設定・データを一括してバックアップすることができます。
ある意味Windows機よりも「単純」ですが、バックアップの取れないアプリも複数あり、完全な方法はありません。
バックアップの目的は何か?採るべき方法は?
バックアップの目的は大きく分けて次の2点に尽きます。
C、D共に満たすにはAの「完全バックアップ」しか方法がありませんが、残念ながら上述したとおりAndroid機では完全な方法がありません。
従いまして、上記B-1~B-3の方法を組み合わせることになります。長くなりましたので、次回以降MemoPad HD7 ME173のバックアップ方法を具体的に考えていきたいと思います。
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