「なら瑠璃絵」というイルミネーションイベントをご存知でしょうか?大阪の「光の饗宴」に比べるといかにも地味で知名度もあまり高くありませんが、幻想的にライトアップされた冬の奈良をゆっくりと歩いて楽しめる良イベントです。東大寺の入り口にある「鏡池」では、噴水の水しぶきをスクリーンにしたプロジェクションマッピングも行われます。第6回目となる今年は、2015年2月8日(日)~2月14日(土)の期間で開催されます。
瑠璃絵って何?
「瑠璃絵」という言葉自体に由緒ある意味は無く、単に「瑠璃色の絵」という意味のようです。ちなみに瑠璃色とは日本の伝統色の一つで、紫がかった青色(R:30 G:80 B:162)です。
こんな色ですね。
しあわせ回廊なら瑠璃絵は、奈良の風情にあったしつらえにする為に、高貴な色である瑠璃色をモチーフに底冷えのする奈良を冬を美しく彩ります。
「しあわせ回廊なら瑠璃絵」公式webサイトより http://rurie.jp/area/
興福寺、春日大社、東大寺を瑠璃色の光の回廊でつないだ神々しい風景を「瑠璃絵」と名づけているようです。大阪の中之島や大阪城のような派手さはありませんが、しっとりとした冬の奈良を楽しめる大人のイベントになっています。
「しあわせ回廊なら瑠璃絵2014」の感想
まもなく開催される「なら瑠璃絵」ですが、昨年も見てきましたので、開催に先がけて昨年の感想をご紹介したいと思います。
会場は奈良市の中心部、興福寺・春日大社・東大寺を結ぶエリアで、全長5km程、ゆっくり歩いて1時間半程度の距離です。結構ボリュームがあります…。
ライトアップされた「興福寺五重の塔」です。プロジェクションマッピングこそありませんでしたが、荘厳な佇まいを堪能できます。
会場は奈良公園内ですので、普通に鹿がでてきます(笑)。
「新公会堂」の「冬七夕ロード」です。正に瑠璃色の絨毯!圧巻でした!昨年は、有料の「願いの花たんざく」を購入すると、一般ルートよりも更に奥側の「特別ルート」を通ることができました。長蛇の列だったため、昨年は断念しました…。ちなみに、「一般ルート」でも十分楽しむことができました。
「東大寺鏡池」の「ウォータープロジェクション」です。噴水の水しぶきをスクリーンにしたプロジェクションマッピングです。シンメトリックな曼荼羅模様がベースになっており、万華鏡のような色とりどりの光が織り成す光景に心が洗われます。細かな水しぶきが程良く光を拡散し、幻想的で印象深い作品でした。龍やフェニックスが踊り狂ったり、建物が炎上したりする派手な演出は一切ありませんが(笑)、最後に大仏さん(?)が現れるシーンでは思わず手を合わせたくなる神々しさでした。特別鑑賞席もありませんので、完全無料です。
「東大寺南大門の金剛力士像」です。これは、右側の吽形像ですね。昼間見ても迫力がありますが、ライトアップされると恐怖を感じるほどの迫力です!
「しあわせ回廊なら瑠璃絵2015」の見どころは?
今年は、圧巻の「冬七夕ロード@新公会堂」や幻想的な「ウォータープロジェクション@東大寺鏡池」を初め、興福寺や国立博物館前でもプロジェクションマッピングイベントが行われるようです。詳しくは公式webサイトをご参照ください。
公式サイトによると昨年は37万人の来場者数があったそうですが、会場が広大なためか「冬七夕ロード」の入場待ちの行列以外はゆったりと廻ることができます。ゆっくり歩いて1時間半、まだまだ底冷えの厳しい奈良ですが、都会の喧騒を離れて古のロマンに想いを馳せることができるイベントですので、是非とも足をお運びください。当ブログでも、また感想を書いてみたいと思います。
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