肩身が狭い上に時間とお金の無駄、自分だけならまだしも周りの人の健康を害する可能性が高いなどなど、喫煙のデメリットに辟易した私は人生3度目の禁煙を行う決心をしたわけですが、できれば苦しい離脱症状をできるだけ少なく楽に禁煙できればうれしい。
これまで散々紫煙にまみれてきた輩のセリフとしては虫のいい話ではありますが、少しでも楽にとの一心で今回は禁煙外来に通って禁煙を行うことにしました。
目次
禁煙の意思を固めて禁煙外来の前までは行くものの
固く禁煙の決心をして、会社近くの禁煙外来を開設している個人病院の前までは行くものの、
病院前のコンビニの喫煙所で「生涯最後のタバコ」を吸い終わるたびに、
「よし、明日こそ禁煙しよう!」
と踵を返してしまうこと3回(笑)。禁煙外来の前まではたどり着くのですが、そこからの「ラストワンマイル(?)」が最後のネックになっていました。
でも、これが最後のタバコとなると、名残惜しくて忍びない!
よし!また、明日改めて決断しよう!
本当に禁煙する気があるのか?とあきれ返ることしきりですが、ニコチン依存症に陥っている喫煙者の思考なんてこんなものです。余程強力な一押しが無いと最後の一歩は自ら踏み出せないものなのです。
禁煙に失敗した友人の何気ない一言がきっかけで
かつて禁煙外来で禁煙にチャレンジしたことのある友人(1週間で失敗したようですが…)の一言で、ラストワンマイルは見事に瓦解しました。
2017年3月27日(月)、かくして禁煙に向けての記念すべき第一歩を踏み出したのでした。
勇気を出して受付へ~まずは問診
禁煙外来といっても当然禁煙専門の病院ではありません。私の場合は内科でしたが、内科、耳鼻科、心療内科など、禁煙に関連する科を標ぼうする医療機関に禁煙外来は併設されています。
ごくごく普通の内科の受付で、
「禁煙外来を受診したいのですが、今日は予約はしていませんが、診ていただくことは可能ですか?」
→「予約が無いと無理ですね」と断られることを若干期待していた往生際の悪い私(笑)
「はい、大丈夫ですよ!では、健康保険証を出していただいて、こちらの問診表にご記入をお願いします。」
通常の氏名・年齢・病歴等の問診票とは別に、禁煙外来特有の喫煙状況に関する問診票もあり、覚悟を決めて記入していきます。
禁煙外来特有の問診といっても、「タバコを1日平均何本吸いますか?」「何年吸ってきましたか?」「タバコが吸えないとシンドイですか?」など、喫煙歴と依存度を判定するための設問が並んでいました。
最後に「禁煙をする確かな意思がある」ことを確認する文書に署名して問診票を提出します。
待つこと10分程度。いよいよ名前が呼ばれました。いざ、診察室へ!
いざ診察!医師との対決だ(?)!罵倒されたらどうしよう?
白衣ではなく、高級そうなスラックスとパリッとしたシャツに恐らくブランド物のネクタイといういでたちの、愛想のいい医師が出迎えてくれました。医師というより、やり手の営業マンといった感じです。
うん、悪くない。すんなりと言葉が入ってくる。
ビジネス街で開業する医師には、こういう外見とスキルが必要なのかもしれませんね。
その後、先ほど提出した問診票の内容に沿って何点か確認の質問をし、禁煙外来受診の保険適用条件を満たしているか確認していきます。私の場合、問題なくクリアしていたようです。めでたくニコチン依存者認定合格です!
これ、緩やかな練炭自殺のレベルですよ!
続いて、呼気中の一酸化炭素濃度の測定に移ります。タバコを吸えば吸う程、気中の一酸化炭素濃度が高くなるため、現在の喫煙状況と今後の禁煙の効果判定のために使用するようです。
「ピコプラススモーカーライザー」という、アヒルの卵大の測定機についているマウスピースに、余すところなく息をゆっくりと吹き込んでいきます。完全に吐ききることが重要らしいです。
医師の表情が固まりました!
「普通の喫煙者の方はだいたい、30~50ppmなんですね。」
「85ppmっていうと、これ、例え方は悪いですが敢えてショッキングな言い方をすると、穏やかな練炭自殺のレベルですよ!」
「今日お会いできて本当に良かった!是非とも禁煙を成功させましょう!」
一気にまくしたてられてしまいました。
タバコが体に悪いことは自明なわけですが、私の場合は知らず知らずの内に「自殺レベル」まで追い込んでしまっていたわけですね。
無知とはかくも恐ろしい
ものか。
もはやタバコをやめたい云々ではなく、
レベルであることが明確になり、嬉しいやら悲しいやら、いずれにしても禁煙の強力なモチベーションが増えたことは間違いありません。
まだ、死にたくはありませんから…。
(続く)
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