【禁煙日記その5】初めての禁煙外来2~禁煙補助薬チャンピックスの力を借りて禁煙だ!


前回の「初めての禁煙外来1~尋常ではない呼気一酸化炭素濃度!」では、意を決して禁煙外来の門をくぐり、予想以上に呼気一酸化炭素濃度が高く、衝撃を受けたところまでお話ししましたが、今回はその続きです。いよいよ、治療方針が決まり本格的な禁煙プログラムが始まっていきます。

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2種類の禁煙補助薬ニコチンパッチとチャンピックスーどう違うの?

禁煙に対する揺るぎない意思を改めて確認し(?)、禁煙宣言書(?)なるものにサインをしたからにはもう引き返すことはできません。これから始まる長く苦しい離脱症状を和らげてくれる心強い味方が禁煙補助薬です。

医師曰く、保険適用が認められている禁煙補助薬はニコチンパッチとチャンピックスの2種類あります。それぞれ、「ニコチン代替療法」「ニコチン受容体部分作動薬」というジャンルに属する薬ですが、どのような違いがあるのでしょうか?

医師でも薬剤師でもない私がここで詳しい説明はできませんが、

ニコチンパッチはニコチンを含むパッチを皮膚に貼ることによって、禁煙によるニコチン不足を解消してくれるもの。
チャンピックスは、脳内のニコチン受容体とやらに先回りして、「もうニコチンを摂取している」と勘違いさせるもの。タバコを吸ってもおいしくなくなるらしい。

のような特徴があるそうです。詳しくは、医師もしく薬剤師さんに相談してください。

以前ニコチンパッチを使っての禁煙に失敗している経験があることから、今回は禁煙補助薬チャンピックスの服用を薦められました。

禁煙補助薬チャンピックスの特徴と服用方法は

チャンピックスの投与の前に、禁煙外来の医師から受けた説明を簡単に要約しておきます。

チャンピックスの特徴は、

服薬開始=禁煙開始ではない

ところです。いきなり完全禁煙に突入するわけではありませんので、気分的には少し楽ですね。3段階に分けて徐々に体を慣らしていきます。

第1段階 1日目から3日目まで~0.5mg錠を1日1錠ずつ服用する(朝でも夕でも食後ならOK。)

チャンピックスの慣らし運転ですね。後述する副作用が出現しないかの試験期間でもあるかと思います。
この期間は、普段通りにタバコを吸ってもいいとのこと。むしろ、無理に我慢してやめない方がいいそうです。

第2段階 4日目から7日目まで~0.5mg錠を1日2錠(朝夕)服用する

チャンピックスの成分量自体は第1段階と同じですが、服用回数が朝夕の2回になります。いずれも食後の服用です。
この期間も、無理にタバコを我慢する必要はなく、普段通りに吸ってもいいとのことです。ただし、チャンピックスの効果で徐々にタバコの味が不味く感じ始めるそうです。人によっては、この期間で卒煙できる人もいるそうです。

第3段階 8日目以降~1mg錠を1日2錠(朝夕)服用する

チャンピックスの成分量が倍になります(錠数は1錠のままです)。服用回数は朝夕の2回食後の服用になります。

いよいよ2週目から本格的な禁煙がスタートします。慣らし運転の1週間の間に服用した、低容量のチャンピックスのおかげで、タバコに対する執着心がかなり薄れているそうです。

容量を一気に倍に増やして禁煙をスタートしますが、どうしても我慢ができずタバコを吸ってしまったとしても、服薬は予定通り行って欲しいとのことです。

ニコチンパッチの場合は、猛毒であるニコチンをパッチで既に体内に取り込んでいる上に、喫煙でニコチンを摂取してしまうと健康被害が生じる可能性があるようなのですが、チャンピックスは非ニコチン製剤なのでその危険性はありません。ただ、喫煙の満足感が薄くとても不味く感じるらしいです。

禁煙補助薬チャンピックスの気になる副作用は?

胃腸に関するもの

副作用として、吐き気やむかつき、便秘などの胃腸障害が発生する可能性があるとのこと。比較的発生率が高いものの、すぐに慣れる人が多いそうです。

精神に関するもの

不眠や傾眠(眠くなることですね)悪夢などの精神的な障害が発生する可能性もあるとのこと。発生率は低く、こちらも慣れる人が多いとのこと。

ただし、副作用の有無に関わらずチャンピックスを服用しての禁煙期間中は突然の眠気に襲われる可能性があるため、車の運転は禁止だそうです。

以上が私が禁煙補助薬チャンピックスを投与される前に禁煙外来の医師から受けた説明の要約です。

チャンピックスの力を借りて禁煙にチャレンジすることに決定

禁煙外来の医師から禁煙補助薬チャンピックスの特徴や副作用などの説明を受け、自分で決断しました。

「チャンピックス!君に決めた!」
…… (寒い?)

全てを禁煙外来の医師に任せて、判断まで委ねると楽ではありますが、

・禁煙したいと思っているのも
・実際にこれから苦しい思いをして禁煙するのも
・ひょっとしたら激しい副作用に苦しむかもしれないのも
・また、努力の甲斐なく挫折してしまうかもしれないのも

全て自分です。全ての責任は自分にあることを確認するためにも再び、

「チャンピックス!君に決めた!」
…… (くどい?)

「だんだんタバコが不味くなる」という摩訶不思議な現象が自分の体にも起こるのかという興味もありましたし、「悪夢」という副作用は気になりますが発生頻度は低そうですし、何よりも

とりあえず、あと1週間心置きなくタバコを吸うことができる

ことが最も魅力的な理由だったことは内緒です。

早速明日からチャンピックスの服用を開始し、1週間後の2017年4月4日(火)から完全禁煙開始というスケジュールになりました!

意を決して臨んだ初めての禁煙外来が終了~気になるお値段は?

とにもかくにも(笑)、無事治療方針が決まり、チャンピックスの服用方法と注意点を再度確認して、私の初めての禁煙外来が無事終了しました。よく発生する「胃のむかつき」の副作用を抑える薬も併せて処方していただきました。次回の予定は、今回処方してもらったチャンピックスが切れる2週間までの任意の日、予約はしなくてもOKとのことです。

気になる禁煙外来初回のお値段は、

初診2820
ニコチン依存症管理料(初回)2300
薬剤情報提供料100
チャンピックス錠0.5mg 1錠420
チャンピックス錠0.5mg 2錠1080
チャンピックス錠1mg 2錠3430
ガスモスチン錠5mg 3錠700
調剤料90
処方料420
合計11360
3割負担額3410

健康保険適用の3割負担で

合計3,410円

のお支払いとなりました。

安いのか高いのか良くわかりませんが、

4日分強のタバコ代

と考えると、これで禁煙に成功できるなら圧倒的に得ですよね。

問診から30分強、禁煙外来を後にした私は

「大きな仕事を成し遂げた心地よい高揚感」

に包まれながら、いつもの喫煙所で30分ぶりの紫煙に包まれたのであった…。
(続く)
 

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