踵骨前方突起骨折受傷から11週目、松葉づえ無しの生活も4周目を迎えました。前回作って頂いた足底板のおかげで、歩行もすこぶる楽になりました。魚の目は相変わらず痛いままですが…。
全力疾走はまだ無理ですが、短い時間なら小走り程度はできるようになりました。正座は一瞬だけ、あぐらはまだできません。可動域が完全に回復するには、まだまだ時間が必要なようです。焦って悪化させてしまっては元も子もありませんので、ゆっくり少しずつです。
コーヒーが骨折の原因に?
さて、先日調べものをしていると「コーヒーが骨折の原因に?」という記事を目にしました。コーヒー好きの私には看過できない情報ですので、少し調べてみました。どうやら、コーヒーの利尿作用が悪影響を及ぼしているようです。
確かにコーヒーを飲みすぎると、おしっこが近くなります。「尿と一緒にカルシウムも出ていくため、骨が脆くなる」という理屈です、ふむふむ納得です。が、もう少し掘り下げてみます。
確かにコーヒーは骨折の遠因ではありそうです
骨折の原因の一つに骨粗鬆症があり、骨粗鬆症の原因の一つにカルシウム不足があり、カルシウム不足の原因の一つに尿からの過排出があり、尿からの過排出の原因の一つにコーヒーがあるということですね。
つまり、「コーヒーは骨粗鬆症の遠因の一つになりうるが、直接の原因ではない」ということのようですね。少し安心しました。
では、直接の相関関係は?
次に、コーヒーと骨折の関係を直接調べた調査結果を探したところ、コーヒーの摂取と骨折リスクの性差@メタ解析 [2014年03月04日(火)]が見つかりました。
コーヒーの摂取が最も多い群において、
男性では24%のリスク低下、
(RR: 0.76, 95% CI: 0.62-0.94; I2=7.3%)女性では14%のリスク増加
(RR: 1.14, 95% CI: 1.05-1.24; I2=0.0%)が認められたということです。
男性の「リスク低下」は意外ですが、女性においてはコーヒーの摂取と骨折リスクに正の相関関係が認められるようです。
用量依存性に関する解析によると、
女性では、
1日あたり2杯のコーヒーで2%のリスク増加
(RR; 1.02, 95% CI: 1.01-1.04)1日あたり8杯のコーヒーで54%のリスク増加
(RR; 1.54, 95% CI: 1.19-1.99)でした。
ただ、1日2杯で2%、8杯で54%とのことですので、「毎日過度に飲み過ぎると危ないよ」というところでしょうか。確かに、1日8杯はかなり多いですよね。でも私の場合、仕事でいらついている時などは、気がつくと1日10杯以上飲んでしまっていることもありますので、そこは戒めないといけませんね。
コーヒーにはリラックス効果など、様々なプラスの効果があることが知られています。
が、何よりも理屈抜きに人生を豊かにしてくれる、愛すべき嗜好品の一つだと思います。
「過ぎたるは猶及ばざるが如し」、溺れることなく恐れることなく、適量を存分に楽しむことがコーヒーと末永く付き合っていく上で大切なことだと思います。どうせ飲むなら、楽しく健康的に頂きたいものです。
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